システム導入をIT部門へ丸投げは危険!

業務改善について

システムの導入はITの仕事ということで、システムの選定から導入まで全てをIT部門へ丸投げすると失敗する可能性大です。

または、IT部門が独断でシステム導入を進めるのも大抵失敗します。

私はIT部門の人間ですが、過去に自分から提案して導入したシステムが全く使われなかったという苦い経験がありますので、その理由をお伝えします。

失敗しやすい理由

1.IT部門は業務を把握しきれない

システム導入の際、必ず行われるのが、現状の業務に関するヒアリングです。IT部門はそこでどのような仕事が行われており、どのような改善が見込めるか判断しますが、やはり自分で日々その仕事をしているわけではないので、理屈では把握出来ても、実際の感覚は全くつかんでいません。

ベストな方法としてはそのIT担当者にある一定期間、その仕事を実際にしてもらうといいのですが、なかなか教える時間などを考慮するとそうは行きませんね。

業務を把握していない人に最適なシステム導入の提案は出来ません。

IT部門が考える改善と、ユーザーが考える改善に食い違いがあると、失敗します。

2.ユーザー側が受動的になる

ユーザー側が、「IT部門がきっと何かいいものを見つけて自分達の仕事を楽にしてくれるだろう。」というスタンスでは、うまく行きません。

システム導入の主役はあくまでユーザーです。IT部門はそのためのサポートです。

ユーザーは自分達の仕事を熟知しているので、それをどうしたら改善出来るか、システムがどうあって欲しいかを考え、IT部門へ伝える必要があります。

それが可能か否かはIT部門が判断するので、まずは思ったことを全て伝えてみて下さい。

不可能と思っていたことが実はあっさり出来たりすることも多々あります。

3.IT側の思惑が入りやすい

これはIT側の人間としてはあまり言いたく無いことですが、例えばIT側内でシステム導入のスケジュールや予算が決まっていると、それに合わせたシステム選定を行ってしまうことがあります。

また、なるべくIT側の管理工数を減らすことを考慮するので、結果的に中途半端なシステム導入で、足りない分は運用でカバーという形になりがちです。

これはITとユーザーとの信頼関係にもよりますので何とも言えませんが、丸投げしてしまう時点であまりよい信頼関係とは言えませんね。

まとめ

以上のことから、システム導入のプロジェクトはユーザーがメインで進めた方がうまく行く可能性が高いです。もちろんIT部門にしか出来ないことは全て任せてよいと思いますが、あくまで主役はユーザーということを忘れないで下さい!

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